脱原発さいたま市

脱原発さいたま市 活動報告


■双葉町(福島県)から避難されている方々へのボランティア
-2012年度-




日付 時間 場所 会場 活動報告
●第3回 廃校で避難生活を続けている方々へ 「温かい食事 & お誕生日おめでとう」プロジェクト
3月10日

●集合
AM9:00
●配膳
PM12:00
●解散
〜PM4:00
旧騎西高校 食堂
(生徒ホール)
ご支援いただいた方、応援いただいた方、ご参加いただいた方、ありがとうございました。
今回は、とても良い時間を双葉町の方に贈ることができたのではないかと感じています。

ボランティア参加者の大部分が学生。
避難されている方にとっては孫の世代になるのだそうです。
平均年齢が68歳。最高齢の方が94歳。若い方、子供もいない避難所です。
私たちとしては、今回で3回目の炊き出し。「孫たちが来て、何かワイワイやっている」そういった光景に見えているのかもしれません。
お知らせした配膳時間の1時間前から、双葉町の方が私たちのところにいらっしゃり、作業している姿をご覧になっていました。

調理もスムーズに進み、予定よりも早く、双葉町の方に温かい食事と笑顔の時間をプレゼントできました。

何度も続けて伺うこと、避難されている方のことを忘れていないと、これからも会いに来ると伝えること、私たちが笑顔でにぎやかに作業している姿を見ていただくこと、その1つ1つが、避難されている方への心のプレゼントになっていればいいなと感じております。

活動を続けるにあたって一番難しいのが資金の調達です。
皆様からのカンパによって、双葉町の方に温かい時間を贈ることができております。
本当にありがとうございます。
大切にお預かりし、双葉町の方のために使わせていただきます。

今後とも、応援よろしくお願いいたします。


■双葉町の方へのチラシ。メッセージを添えて
こちらは、事前に送ったチラシです。
メンバーデザインのかわいいチラシに、2月の炊き出しで参加者から頂いた「双葉町の方へのメッセージ」を載せました。




■メニュー
●すべての方へ
・パスタ
(ソースは「ミート」「キノコ」「カルボナーラ」「チキンクリーム」から選んでいただく)
・野菜スープ
(具は「人参」「キャベツ」「玉ねぎ」「ごぼう」。コンソメと塩コショウで味付け)
・フルーツ
(イチゴとキウイフルーツ)

3月生まれの方へ
・お誕生日ケーキ
・メッセージカード

●女性の方へ
・ホワイトデープレゼント
(キットカットをラッピング)

  【炊き出し費】14,387円

食材など、寄付いただいたものも多数あります。
3月分の詳細につきましては、4月上旬、収支報告ページに掲載いたします。


■再び、皆さんのもとへ
何度も来ていると、ご近所の様な感覚になります。
顔見知りの方もいらっしゃいますし、知っている方を見かけると「お元気そうだな」と安心もします。

それでもここは、普通ではない場所。
双葉町の方は、いたくているわけじゃない。
ここに住まざるを得ないから、いる。

だからこそ、少しでも笑顔の時間を贈りたい。




■衛生に十分気を付け、調理スタート!
さぁ、いよいよ、調理スタートです。
まずは全員で野菜を洗い、カット。



無農薬・有機栽培の野菜は、そうでないものと比べて自然の旨みが格段に違います。
味付けしなくてもおいしい野菜たち。



多くの方からのご支援で、こうしてそろえることができました。
ありがとうございました。


●野菜スープ
まずは時間がかかるスープから開始。
事前にメンバーが自宅で試作し、レシピを考えました。

この野菜たちを回転釜に入れ、炒めます。
ここで活躍するのが、巨大なしゃもじです。



実は、直前のトーク会で、この回転釜を煮ること以外に使うかどうか、悩みました。
炊き込みご飯に失敗した釜です。
お預かりしている大切な食材を焦がし、無駄にしてしまった前回の炊き出し。
それが、メンバーの心に残っています。

「野菜をただ煮るよりも、炒めた方が甘みが出ておいしくなる」
「よりおいしいものを、食べていただきたい」


失敗を繰り返さない。

私たちは、炒めることにしました。
火加減を見ながら、何度も何度もかき混ぜて。

そして水を入れ、煮込みました。
コンソメと塩コショウで味付け。
参加者みんなで味見。

「野菜の甘み」を、うまく出すことができました。
おいしいスープの完成です。


●ケーキ作り
スポンジをカットし、生クリームをホイップ。



「2つにカットすればいいんだよね?」「このスポンジを3枚カットしたら、薄いでしょ」と、確認しながら進行。
得意な参加者さんがいつも支持してくださるので、大助かりです。
「かわいいケーキになっていくなぁ」と、安心しながら見ていました。

フルーツの乗せ方にも個人の感覚が表れて、お互いのケーキにまたワイワイ。
今回は桃、マンゴー、パイナップルをトッピングしました。



避難所では、焼き菓子など保存がきくお菓子を食べる機会はあっても、ケーキはなかなか食べられません。
3月生まれの方へ、私たちからのプレゼントです。


●パスタ
くっつかないように、冷めないように。
こちらもメンバーが事前に試行錯誤を繰り返し、より良い方法で進めました。

使用したのはコンロ10基。家庭用の鍋で、ゆでました。
事前に5人前ずつ分けた状態で用意。

麺がくっつかないよう、かき混ぜながら。
ゆでた後はオイルを少量かけ、くっつきを防止。

ソースはレトルトを使用しました。
お湯に入れたまま保温。


●フルーツ
イチゴとキウイフルーツ。
キウイは皮をむき、カットした状態で食べやすくしました。

 


●ホワイトデーラッピング
「自分たちでラッピングしよう」というのは、先月パレンタインを行った時のメンバーのアイデア。
作業の手が空いた参加者からシフトしていただき、かわいい写真に手書きでメッセージ。



それをキットカットとともに袋に入れました。
針金もかわいいデザイン。

メッセージは参加者に考えていただきましたので、1つ1つ、内容が違います。




■配膳
●放送で伝える時間と実際の時間はずらして
調理、とても順調。
予定通り12時配膳スタートと、役場の方に放送を入れていただきました。

12時と放送をかけると、皆さん、11時過ぎから集まっていらっしゃいます。
ということで、11時半から配膳スタートしました。

旧騎西高校での炊き出しを考えられている方、実際に配膳可能な時間と放送で伝える時間、これをずらしておくと、お待たせせずに済みますよ。


●高齢者が多いので、校舎でも配膳
旧騎西高校に避難されている方は高齢者が多く、車いすやシルバーカー、杖を使われる方もいらっしゃいます。
皆さんがお住まいの教室から生徒ホールまでは片道100m。

今回から、生徒ホールと校舎1階、両方で配膳を行うことにしました。


こちらは生徒ホール。




こちらが、校舎。




校舎1階で受け取られる方、結構いらっしゃいます。

皆さん、各教室に持って帰られるので、近い分、便利なのだと思います。


今後は、双葉町の方と一緒に食事も
参加者を2グループに分け、1グループは配膳、もう1グループは双葉町の方と一緒に食事。
という方法も良いかもしれませんね。

多くの方が、住まいとなっている教室に持ち帰られるのですが、食堂である生徒ホールで食べられる方もいらっしゃいます。
グループで食べている方以外に、おひとりで食事されている方もいらっしゃいました。
ボランティア参加者がその様子を心配していたのですが、踏み込んでいいものかとても難しく、判断できませんでした。
参加者の優しい心を止めたのは、失敗だったかもしれません。
今考えれば、直接お伺いすれば良かっただけなのではないかと。

次回は、おひとりの方に声をかけ、望まれるなら一緒に食事をとることを考えたいです。


●パスタは時間差&湯通し&ソースがけはお渡しの直前に
パスタが冷めないよう、かつ、お待たせしないよう、臨機応変にゆでる量を調整。
ソースはかけず、冷めてしまった場合はラーメンざるに入れ、お湯にくぐらせました。

そしてソースはお渡しの直前までかけず、お湯で保温しました。


■参加者
参加者の中に調理に長けた方がいらっしゃり、終始助けていただきました。
今回の成功は、その方々のご尽力があったからこそ。
改めて、御礼申し上げます。

脱原発さいたま市としては3回目の炊き出し。
常連の参加者は、双葉町の方に「また来たよ」をプレゼント。
この繰り返しは「私は忘れていません」を伝えるのに、とても大切だと感じています。

そして初回の参加者には、双葉町の方の今を感じていただけたと思います。
ボランティアから帰った後も、この日感じたことを、家族に、友人に、伝え続けてください。

次回は5月下旬開催で、双葉町役場の方と調整を行っていきます。


ボランティアは心の宅配便。
双葉町の方に楽しんでいただいて、私たちもその時間を楽しんで。
ただ自己満足にはならないよう、「双葉町の方へのプレゼント」であることを忘れずに、次回も頑張ります。



参加者の皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
ぜひまた、ご参加ください。


●プチコンサート
私たちの食事中、メンバーが「なごり雪」などの歌を披露してくれました。
普段、バンドもやっている方です。




●人数
・高校生  1名
・大学生 13名
・社会人  8名




●参加者からいただいたアンケート






●第2回 「温かい食事& お誕生日おめでとう」プロジェクト
2月10日
●集合
AM8:30

●撤収
〜PM5:00
旧騎西高校 食堂
(生徒ホール)
◆2月10日 双葉町の方々への炊き出し お詫びとご報告

多くの皆様から頂いたご支援を、無駄にしてしまいました。
誠に申し訳ございません。

炊き込みご飯を作るために給食室の業務用鍋を使用しましたが、
ご飯を焦がしてしまいました。

双葉町の方々にお出しできる状態ではなかったため、
急遽、ご飯とおかずを発注致した次第です。

焦げていない部分は、おじやにしましたが、
それでも、かなりの量を破棄することとなりました。

誠に申し訳ありませんでした。


今回の失敗を失敗のままで終わらせることなく、
今後の活動で双葉町の方々により良い時間をプレゼントしていく事で、
皆様へのお詫びにさせていただければと考えております。




■ご報告
 ●メニューを変更致しました
  炊き込みご飯をお出しできなくなりましたので、
  下記の様に変更となりました。
   ・ご飯……発注
   ・おかず……発注
    (唐揚げ・焼き肉・とんかつ、コロッケ、チキン、この中からお好きな物を選んでいただきました)
   ・白菜とキュウリの浅漬け
   ・お吸い物(ネギ、海草、花麩)
   ・お誕生日ケーキ&メッセージカード……12〜2月生まれの方限定
    (参加者にメッセージカードを書いていただきました。
     双葉町の方には、ショートケーキ、ロールケーキから、お好きな物を選んでいただきました)
   ・バレンタインチョコ……男性限定プレゼント
    (参加者にラッピングを行っていただきました)

 【炊き出し費】 86,617円(食材購入、たわしや衛生手袋、フォークなどの消耗品)


 

 

ラッピングは、ボランティア参加者みんなで行いました。



ケーキは、さいたま市の「ひだまり商店」さんにご担当いただきました。
美味しそうなケーキが2種類も!



●参加者からの感想(炊き出し後の反省会)
  炊き出し後、参加者の皆さんから感想を頂きました。
  また、別途アンケートも記入いただきましたので、こちらの結果は後日公開させていただきます。
  ・テレビで見ても実感がわかなかったが、現状を直接見ることで大変さを感じた。
   支援を続けて行きたい。
  ・もっと現状を知りたいと感じた。
  ・原発のことを考えて欲しい。
   単純に悪いというだけで終わらせず、賛否両論あって良い。
   自分の意見を持ち、悪いならなぜ悪いのか答えを考えてほしい。
  ・高校生に考えて欲しい。(大学生からのコメント)
  ・こういった状況が起きたのは、原発への無関心が1つの原因だと思う。
  ・今まで原発や震災に関わって来なかったが、参加し、避難されている方の
   生活環境を見たことで新しく考えるものがあった。
  ・高校生と、こういう場で出会えたことも良かった。
  ・中学校の修学旅行が、3.11以降広島になり始めている。
   原発のことをもっと知ってほしいという先生の気持ちから。
   それは素敵なことだと思う。生徒たちは広島よりも京都がいいと言うが、
   避難されている方と話したらどういう気持ちになるのだろうか。
  ・今回の原因が放射能のせいであるため原発反対という気持ち。
   しかし、勉強不足のため、なぜ反対か考えて行きたい。
  ・双葉町の方とあまり会話できなかったので、次回は積極的になりたい。
  ・2年たっても未だに多くの方が避難生活されている中、再稼働はありえない。
  ・原発は百害あって一利なし。人間の手に負えるものではない。
  ・炊き出しに参加された高校生、大学生は本当に少数派だと思うが、皆真剣で真面目。
   気持ちを行動に移す実行力に感動した。
  ・今日はボランティア活動として大失敗だった。双葉町の方を単に待たせただけ。
   失敗したから終わりではなく、諦めたら終わり。思索しながら継続してやっていく。
  ・若い人たちがたくさん参加していて嬉しい。
   今回の失敗を悔やむのではなく、次に活かしてほしい。


ご飯班、お吸い物班、漬け物班に分かれて調理を行いました。

 



●双葉町の「今」
  双葉町の副町長さんより、お話をいただきました。
  自販機でチケットを買って、お弁当を部屋に持っていく生活があまりにも長いため、
  避難者同士が顔を合わせる機会がほとんどないそうです。
  炊き出しをすることで、避難者がみんな集まり、お互いに話す機会ができたと
  おっしゃっていました。
  
  現時点で避難者が139名に減ったそうです。
  平均年齢68歳、最高齢94歳。
  ハンデを背負われている方もいらっしゃいます。

  通常、避難所は2年も経っていれば閉鎖されるそうです。
  しかし、双葉町の方は自立がなかなかできない、避難所でもやっとの生活。
  自らの避難ではなく、原発事故によって強制的に避難させられている。
  双葉町は帰宅困難区域96%で、最低6年は帰宅できない。
  そう、おっしゃっていました。



 副町長さんから温かいお話を、双葉町の方からたくさんの「ありがとう」を頂きました。
 こちらこそ、ありがとうございました。

 副町長さんが「自立」という言葉をおっしゃっていました。
 双葉町が自立するまで、脱原発さいたま市は双葉町の方と一緒の時間を
 過ごして行きたいと考えています。


 「炊き出しとともに音楽イベント」という提案も、脱原発さいたま市にいただいています。
 他にもイベントのご提案を頂いており、今後はそうした形も前に進めて行きたいと考えております。


 ●参加者
  ボランティアに参加いただいた皆様、
  ご多忙の中、本当にありがとうございました。
  ・幼 児  1名
   避難されている方々に、笑顔をたくさんプレゼントしてくれました。
  ・高校生  8名
  ・大学生 12名
  ・社会人  7名




●参加者からいただいたアンケート





●第1回 「温かい食事& お誕生日おめでとう」プロジェクト
11月18日
●集合
AM9:30

●撤収
〜PM5:00
旧騎西高校 食堂
(生徒ホール)
旧騎西高校(埼玉県加須市)に向かい、そこで避難生活を続けられている福島県の双葉町の方々とお会いしてきました。



脱原発さいたま市、第1歩目のアクション
「温かい食事 & お誕生日おめでとう」プロジェクト。



【カンパ合計】38,394円(11/1時点)
【炊き出し費】16,270円(食材購入、クッキングシートや消毒ジェル、紙皿や洗剤などの消耗品)
【寄付いただいた食材】キャベツ、小麦粉、桜エビ、ソース、出汁、紅ショウガ、天かす、青のり、油。

メニューはお好み焼き。
11月生まれの方には、さらにケーキをプレゼント。


これを実行できたのは、
資金カンパいただいた皆様、
食材提供いただいた皆様、
参加いただいた皆様、
応援して下さった皆様、
多くの方からの支えがあってこそ。

お一人お一人にお礼すべきところですが、ホームページからのご報告とさせて頂きます。

本当にありがとうございました。
心より、御礼申し上げます。


皆様からお預かりした心、双葉町の方へお渡ししてきました。




◆当日の様子

9時半に現地集合。

食材や調理器具をおろし、食堂がある生徒ホールへ。

特に衛生に気をつけて、手や履物を念入りに消毒しました。
もちろん調理器具も殺菌済みです。


■カット班

たくさんのキャベツを洗い、粗みじん切りに。

みるみる積もるキャベツの山。




■生地作り班

大量の粉と卵、桜えびなどをボランティア持参の鍋に入れて混ぜて混ぜて混ぜて……。



そして鍋いっぱいになった生地は、給食室の大釜へ移動。



これでも避難者全員には足らず、生地を追加していきました。




■ケーキ班

スポンジに生クリームを塗り、フルーツをトッピング。

さらにクッキーには絵を描き、可愛いデザインに。


こういう優しい感性って、見ていて心休まります。





■お好み焼き作り

炊き出しを行っても全員が食べるわけではありませんし、少量を望まれる方もいらっしゃいます。

そこでまずは2/3の量を用意することにしました。



ここで1つ、進行の反省。

準備の時に、2/3分だけ箱から出すべきでした。

途中で現在量がわからなくなり、使った袋を慌てて数え直すことに。


12時配布開始予定でしたが、その前から長蛇の列。

フライパン:10、ホットプレート:2、これで16枚焼き同時進行だったのですが、全ッ然間に合わない。

皆さんを長時間お待たせすることになり、申し訳ないことをしてしまいました。


■双葉町の方から、お好み焼きへの感想

「炊き出しでお好み焼きなんて、初めてだから、どんなだろうと思ってたけど、あのフライパンじゃムリだよ〜。焼き物するなら、大きい鉄板持ってこなけりゃ」
(お好み焼きへの期待が大きかった分、待ちつかれた落差もあったらしい。)

「おやつじゃないから、ちゃんと主食になるものじゃないとおなか減るよ。
お好み焼きは……食事としては物足りない人もいると思う」

「炊き出しの日は、お弁当が来ないから、ひたすら待つしかないんだよ。
だから、ほら、みんな、文句言わずに待ってる」

「もっと小さいかと思ったら、大きいね。これで2枚はおなかいっぱいだ」

「焼く方だって大変だ。まだみんな何にも食べてないんだろう?」
(厨房のボランティアへの気遣い多数いただきました。)

2012/12/18追記
ボランティア参加者からレポートを頂きました。
そこに書かれていた双葉町の方の声です。
「ありがとう、ありがとう、悪いねぇ」
「お休みなのにも関わらず、わざわざ来てくれてありがとう」
「こんなに何時間も活動していて大変だねぇ。覚悟して来てるでしょ」
「暖かいものなんて、滅多に食べられないのよ。キッチンも使えないし。例外でカレーがよく出るけど、あまり食べたくないわ」
「お好み焼きなんて2年ぶりだわ! ほんとうに嬉しい。ありがとう」
「ほうとうが食べたい。カボチャ入りのね。東北のと埼玉のじゃ違うんだよ。ほうとうが食べられたら嬉しいねぇ」


■12月の希望メニューは?

お待たせしている時に、12月の炊き出しで食べたいものを伺いました。

・けんちん汁
・グラタン
・カレー(定番だが飽きない。喜ばれるとのこと)
 (ご飯にかけるか、横に盛るか、いろいろ好みあるからちゃんと聞くと良い)
・焼きそば
・炊き込みご飯(希望者複数)
・汁物とご飯ものの組み合わせ
・ラーメンなどの麺類


食材としては「キノコ」。

福島の山にはキノコがなっていて、それを皆さん食されていたとのことです。

「キノコが食べたいなぁ」とおっしゃっていました。


キノコ……特に汚染に注意する食材です。

12月の時には産地を考え、キノコを使った料理ができないか、脱原発さいたま市のみんなで話し合いたいと思います。


■ケーキ配布

役場の方が避難者の誕生月を把握できないとのことで、お好み焼きをお渡ししながら「11月生まれの方はいらっしゃいませんか」と声がけを行いました。

念の為に用意した30のケーキ。

20個以上をお渡しすることができました。



ケーキは好評。

皆さんのお顔が笑顔になりました。


ただ、ここで1つ失念。

事前説明会で参加者の皆さんに書いていただいたメッセージカードをケーキとともにお渡しする予定だったのですが、途中まで忘れていました。



残ったカードは、次回の炊き出しで使わせて頂きます。


■最年少2歳のボランティア

今回の参加者、最年少は2歳の男の子。
旧騎西高校には、今、子どもが一人もいません。
ほとんどお年寄りです。

そこに子どもが来れば、きっと皆さんの心に温かいものをプレゼントできる!
この子にしかできない、私たち大人にはできないボランティアです。

双葉町の方からも笑顔が生まれていました。
小さなお子様を連れながらボランティアに参加いただいたお母さんにも感謝です。


■大幅な時間オーバー

予定よりも2時間ずれ。
参加者同士でコミュニケーションを取る時間もあまりなく、片付けを行った後、記念撮影を行いました。

時間配分、スムーズな流れ、食材の準備量、参加者同士や避難されている方とのコミュニケーション、今後の改善がいくつも必要だと感じました。
作業しつつも、全体を見渡し、随時把握しなければ。


■焼き芋を頂きました

この日は双葉町の方々が焼き芋を作られていて、
私たちが活動している生徒ホールに持ってきてくださいました。

ボランティアメンバーみんなで頂きました。
ごちそうさまでした。


■余った食材と、カンパ金の繰越につきまして

収支につきましては、収支ページにて毎月ご報告させて頂きます。
今回の活動分は、12月上旬にサイト掲載する予定です。


ご提供いただいた、また、購入した食材や消耗品類。
保存できるものにつきましては、今後の炊き出しでも使わせて頂きます。
また、キャベツの未使用分を双葉町の方にお渡ししようと考えたのですが、先日別のところから寄付されたばかりとのこと。
役場で受け取れないということでしたので、ボランティア参加者で分けさせていただきました。

次回の炊き出しでは想定量を減らし、できるだけカンパ金を節約するよう、残る食材を減らすよう努めます。


■NGO団体「I女性会議」さんの取材を受けました

平和と女性・子どもの人権を守る視点で活動されている団体です。
http://www.joseikaigi.com/

そこで発行されている新聞に掲載いただきました。


(記事をクリックすると、拡大したものを表示できます)


■双葉町からのお手紙



後日、双葉町の町長さんから、ボランティア活動に対するお礼のお手紙を頂きました。
●他団体主催 双葉町の方への炊き出しボランティア参加
10月14日
●集合
AM10:00

●撤収
〜PM3:00
旧騎西高校 食堂
(生徒ホール)
当日は別のところでイベントがあり、そちらに大勢参加されていたため、
騎西高校に残られていたのはご高齢の方、移動が大変な方100人くらい。

当初のボランティア予定では一緒に食卓を囲んでと考えられていたのですが、
階段での移動も大変なので、部屋で食事をされる方が大多数でした。


食については「炊き出しを増やして欲しい」というお話を伺いましたが、
その根本にあるのは、炊き出しそのものではなく、収入の問題と食の自由が無いことへの辛さを感じました。

「大槌刺し子プロジェクト」の様に、避難者が何かを作り、それを私たちが売り、お金を戻す。
また、避難所の最寄りにある出前可能な店に協力を依頼し、低価格での出前を可能にする。
そうしたことが、避難されている方の心を軽減するのではないかと、考えています。

「好きなときに、好きなものを、好きなように食べたい」
私たちが当たり前としていることを、望まれていました。


●食事の不自由さ、食費負担の大きさ
1日3食弁当。
調理できる場所(家庭科室のことだと思います)が4階にあるが、年寄りが階段を往復するのはきつく、食材の買い出しも必要になる。
有料化されたため、1ヶ月の食費が約6万。
それだけ出費するなら賃貸借りて自炊したほうがマシだけど、それが(年齢的に)できない。
炊き出しを増やしてもらい、その6万の出費が5万になるだけでも嬉しい。
周りは東電から補償を沢山もらっているのだろうというのだけど、そんなものは一切ない。

●階段の登り降り
車椅子や杖の方は1階、なんとかなる方は2階以上に住んでいます。
それでも毎日階段を往復するのは大変。
昨日の炊き出しでも、動ける方が数人分の器を持って部屋に運んでいました。

●掃除が行き届かない
3班に分かれて掃除を行なっているそうです。
特に困るのがお風呂とトイレの掃除。
掃除できる人が十分いるわけではないので、掃除時に男しかいないことがある。
女性のトイレや風呂を男が掃除するのも良くないので、困ることがある。

(C)2012 脱原発さいたま市

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