■呼びかけ人紹介
2011年3月11日の事故により、2012年9月現在も、放射性物質が漏れ出しています。
多くの農作物が廃棄されました。
畜産物もゴミにされました。
毎日一生懸命仕事してきた方々、その仕事が奪われました。
野生の動植物も、放射能にさらされています。
植物も、動物も、私たち人間と同じ“命”です。
そして、原発事故による汚染のため、今後20年間我が家に帰れないという方が、少なくても7,000人は出るという政府発表もありました。
私は、政府にも電力会社にも、怒りはありません。
ただすでにいくつもの命が奪われ、そして数え切れない動植物が危険にさらされていること、福島の方々に起きていること、それが悲しいのです。
私は今のところ、体の不調という実感はありません。
しかし、実感が無いから安全なのではなく、また、実感が無いから他人事ということにもなりません。
原発について何も興味が無かった私。
「電力が不足する」などの政府の説明が全て正しいとして、あの福島での事故と、今、各地に避難されている方々の現状を想像した上で、自分に問いかけたことがあります。
福島の方々の目の前で、「今までどおりの生活がしたいから、電気がほしい。原発を動かしたい」と言えるかどうか。
福島の方は、我が家を奪われたんです。
日常を奪われたんです。
思い出の品も、仕事も、健康も。
私は言えません。「電気がほしい」なんて。
節電が必要ならする。
作るのにも遊ぶのにも膨大な電気を使う私たちのゲーム業界が無くなってもいい。
自分の中での答えが出たから、原発に反対するようになりました。
そして色々調べていく内に、原発が0になったところで、今までとなんら変わらない生活を送れることが分かって来ました。
地元に脱原発チームが無いじゃないか、無いなら自分で作ればいいじゃないか。
そうして「脱原発さいたま市」を発足させました。
「原発に反対だけど、近くに声を出す場所が無いんだよ」という方、多いと思うのです。
私は、脱原発アクションの初心者です。
2012年5月末から「脱原発中野も」という市民グループのメンバーにもなっています。
生まれも育ちも「埼玉県さいたま市」。
午前10時~だいたい午後8時近くまで勤務。
通勤時間1時間半という会社員。
(プロジェクト後半は日々終電だったり、何日も泊まりこみだったり)
声を出す場を作るだけでなく、「誰でも脱原発チームを主催できるんだよ」「会社員だってデモを主催できるんだよ」という事を伝えていきたいと思っています。
「脱原発さいたま市」は、その名の通り1日でも早く原発を無くすために活動していきますが、私としては同時に東日本大震災の被害者の方々のこと、その方々が望む活動も行ないたい。
活動がブレるかな。個人でボランティア参加を続けて、分けたほうがいいかな……答えが出ません。
少なくても、チラシなどで被災地のことに触れ、風化させないこと、まだボランティアが必要であることを伝え続けたい。
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